『を待ちながら』 公演情報 HEADZ「『を待ちながら』」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★★

    千秋楽にようやく観劇、贅沢な時間を呼吸した。
    即興要素に萌え、俳優っぽくない人達が結構な率。
    飴屋氏の「俳優」仕事をこの近距離で初めて見ると、優れたパフォーマーだが、名優とは言いがたく。関西弁の山下氏のいじりで、どうにか舞台に存在し得たような・・「演劇」としては。
    タイトルからして何の不思議も無いが、『ゴドー』が徐々に首を出して来る。「旅」と「首吊り」は同列なのか。ラッキーを思わせる飴屋氏の「突然喋った」喋りに散りばめられた含意は、そこだけで終わらず掘り下げてほしく思った。

    アゴラ劇場到着後、普段見ない裏面を通るルートへ誘われ、下手奥のあの奈落から階段を昇る。と、そこは客席側の下手後ろ。これはさすがに、「見たことのない景色」であった。
    ステージは横に広く、正面奥の扉が開くと、階段が見える。出はけは、ここと下手奥のエレベータの主に2箇所。エレベータの3階を降りた場所も、使われる。客は終演後には正面奥から出て階段で1階へ降りる。

    未解消の要素を多々残しながらも、私は、虚と実ないまぜの、とりわけ「実」の取り込みの難しさからすればどうにかクリアした感のある終幕で、満足したと同時に、「実」を「信ずるに足るもの」とどうやって認識したのか・・それは積み残して劇場を後にした。作り手としてそこは重要だったのではないかな・・などと考えたり。
    サービス精神旺盛な出し物だが、あまりに哲学的な詩(原作の文)はテーマを絞りにくく、ただ視覚と聴覚の刺激を受け止めるしかない。

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    2017/10/06 01:45

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