満足度★★★
シンデレラが王子と結婚した後、継母とその連れ子(姉2人)の物語。後日談としては、シンデレラが苛められていた仕返しをする、ということは知られている。しかし本公演では、継母と姉2人がどう幸せを掴むかに焦点を当てて描く。公演、自分では絵本の挿絵に描かれる、老女ならぬ”美魔女”(その定義はよく知らない)という言葉がフィットしているような気がする。
当日パンフによれば、両チーム延べ18名中のうち9人が初舞台だという。物語は不条理も垣間見え、また”悪意に対するしっぺ返し、報い”という寓意も織り込んでくる。脚本としての物語性は伝わるが、それを体現する演技力が弱い。経験不足や演技力のアンバランスが物語の魅力を十分引き出せていないのが残念だ。新人公演という寛容な気持を持ちつつ、一方観客に対する「時間」と「料金」の対価としての公演としてはどうか。
今後の公演に期待を込めての☆の数
(上演時間1時間30分)【ガラスの靴チーム】