満足度★★★★
鑑賞日2017/09/11 (月) 15:00
価格2,200円
一言で言えば「今様古典芸能」あるいは「枯山水演劇」。
あれこれ削ぎ落とされた上に時として感情さえも削ぎ落とされたかのように発せられる台詞群から成るのは水墨画かクロッキーのようで、いろんな余白を脳内で補いながら観る参加型(あるいは共犯型?(笑))演劇。
冒頭で客席下手横後方から演技エリアに登場する人物を筆頭に、能狂言的な様式美さえ感じられる動きも印象的で、さらに台詞のない時には舞台上方の空間に「シーン」という書き文字(しかも3DCG?(笑))が見えるよう。
何だろね、こういう体験はあまりできないぞ。
なお、舞台奥の壁全面が鏡というのは、対面客席に慣れた身であっても「自分が見える」ということからちょっと気後れ(笑)。逆に鏡に映った演者の姿を見ることもできて面白くはあるのだけれど。