満足度★★★★
鑑賞日2017/09/06 (水) 19:30
浜尾四郎「殺人鬼」をベースに、十七戦地が柳井祥緒が書き下ろした脚本を、かはづ書屋が上演する。元々が大部の連続殺人小説だが、殺される人物を登場させず、生き残る人物だけで描いたところが面白い。また、元の小説には2人の探偵が登場し、それぞれが推理を展開するのだが、その探偵さえも登場させない(それでいて、きちんと成立している)のは見事だと思う。脚本の妙だけでなく、舞台美術の美しさや、役者のなりきり感なども、なかなか凄い。面白いものを見せてもらった。それにしても、副主宰の島田は、どんだけ探偵小説が好きなんだよ!(誉めています)