実在のバラエティー番組ロンドンハーツをモチーフにしたという事で良いのだろうか、結構なブラックテイストにて力作。
私自身、芸人がえげつないドッキリに騙される様は積極的に見たいとは思わないが、たまたま見始めてしまうと思わずどこまでやるんだろうと、つい見入ってしまうのも事実。
番組として問題にならないのは、騙される芸人がその醜態を自身の魅力アップに変換する能力があるからだろうと思えます。
(そういえば今作のあらすじでも“変換”という単語がキーワードに使われていますね)
全然変換する気構えのない(というかまだ芸人でもない)主人公が近未来の演出世界で、もてあそばれる様はちょっとした悪夢を観ているよう。
プロジェクションマッピングの出番は思ったより少なかったですが非常に効果的でした。
「笑い」の悪魔に憑かれたような芸人グッジョブ世界(フライヤーの人)が怪演。