もろびとこぞりて 公演情報 劇団橄欖舎「もろびとこぞりて」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★★★

    コント集にならず、しっかり芝居の筋を通していた。二人の「内向の世代」風ともう一人の「つかこうへい」風の対比が全体にとぼけた感じでよかった。話題に上る人名、タイトル、曲名のほぼ全てが、懐メロ感覚で私には楽しかったのですが、多くの観客にとっては生まれる以前のことでしょう。不思議&チンプンカンプンらんどを楽しめたのでしょうか。

    ネタバレBOX

    戯曲を読んでみました。劇中、話を元に戻すという意味で「本道から逸らせはしない」と出てきて、「ほんみち」と発音されていました。てっきり俳優さんが読み間違ったのかと思っていましたが、戯曲にちゃんと、劇中人物が読み間違うようにカタカナで「ホンミチ」となっているのですね。失礼しました。
    なお、この台本は作者からの役者への説明がいくつもあって、舞台面には表れないが「なるほど」と思って読める。
    以下、二例。(なお、脚本は「虚空文庫」に公開されています)
    ◎まつみと申します~。あいあ~い。して、母(かか)さんの名は~(何だかワカラナイかも知れないので、一応注釈。浄瑠璃をやっているのである。浄瑠璃の名人に義太夫という名前のひとがいたことから、これを義太夫と称するようにもなった。また、人形芝居を付け加えて、これが人形浄瑠璃。その本場が大阪の文楽座であったので、これを文楽と称するようにもなった)
    ◎ここで、いままでのカフェの芝居は、彼女たちの演じていた〔お芝居〕だったのか、とか、劇中劇なのかとか、まだ芝居はつづいてんのかとか、考えなくていい。(と読者と客にいってる)こういうことが出来るのが、戯曲の醍醐味なのだ。

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    2017/08/28 03:27

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