満足度★★★★★
鑑賞日2017/08/18 (金) 14:00
価格4,000円
無題2116(17-119)
14:00の回(曇)
13:13受付(整理券あり)、13:31開場、奥に客席。
G.comは7公演目。「聯綿」に続きストルガツキー原作。
「ストーカー」「収容所惑星」(ハヤカワSF)以外書店で目にすることは滅多になく(あるとすると群像社のものがロシア文学コーナーにか?)、レム以上にストルガツキーを読む人は少ないのではないかと。
私も読んでいませんが、場内に入れば薄暗いトワイライトゾーン。白い縦線(雨脚にみえてくる)、色を喪った世界。閉じた世界。ちょうどアシモフの「ファウンデーション」シリーズ(1950年代)を(何十年振りかで)再読しているところ。夏はSF。
14:00前説(10分休憩、150分)。14:05開演~15:00、休憩、15:11~16:32終演。前説の方、表情がはっきりとはわからない位置。これも意図した演出なんだろうかと思いながら聞いていました。
ウィンダム「呪われた村」1957、クラーク「幼年期の終り」1953、スタージョン「人間以上」1953、の味わいも感じながらの観劇。
原作は1960年代に書かれたようですが、再読中の「ファウンデーション」にも喫煙シーンが頻繁に出てきます。ここらが当時の囚われた世界の残照なのかもしれません。
これにレーザーがとび、「狂気」が大音量でかかる。「狂気」「恐怖の頭脳改革」「Yessongs(の「危機」だけだけど)」この3枚がよく聴くアルバムベスト3。
起こっているであろうことと比較してひとりひとりの小ささ。積極的に抗うことも受容することもせず、目の前の「穴」を避けるだけ。
ヒーローはいない。天才もいない。
次回公演「虚数」ということは「レム」か。序文をどう扱うのだろう?
「みにくい白鳥」を借りたので返却までに読破できるか?