満足度★★★★★
鑑賞日2017/06/22 (木) 14:00
東京で「ある異変」が起こっているニュースが流れる中、とある山あいのペンションでは……な物語にして決定的な場面は伝聞やS.E.にとどめて観客の想像に委ねる「寸止め演劇」。
布で隔てているだけでロピーの音が筒抜けというRAFTの欠点を逆用したのも妙案。そして「暗黙の了解」が成立する題材の選択がナイス。
騒動の現場ではなく、まだ一応は安全であろう所が侵食され始めるあたりの「予感的怖さ」、そして「オブザデッド」にしても「オトナの土ドラ」的なアレにしても「みなまで言わず」でワカってしまう面白さ、さらに時々入る笑いによるアクセントがポイント?
漠然とした表現の台詞にしてもある人物のある部分や動作(?)にしても「あ、そういうコトね」とワカってしまう「あの題材」の知名度たるや!(笑)
タイトルなどから予測される題材は最初はバックグラウンド的に流しておき、それがいつの間やらクローズアップされている……というのもセオリーの1つかもなぁ。