満足度★★★★★
鑑賞日2017/08/05 (土) 13:00
価格0円
無題2110(17-112)
13:00の回(曇)。
12:15(北棟小ホール)会場着、受付(整理券)、12:31開場。
先日観たダンス公演「平成29年3・4年次度総合実習ⅣB(洋舞)」のときには何もない舞台だったのに、今日はどどーんと造り込んでいる。
13:06開演〜14:30終演。
4人による家族の話。終わってしばらくして、みそじん「ドアを開ければいつも」の味がする、と思うようになりました。
それは、母が亡くなり、父と同居する長女と墓参りの前夜にやってきた3人の妹との会話。
脚本に6人も関わっているのに不自然さはない。
東大の演劇も天井ぎりぎりまで造るけどこちらも重厚かなりの労作。
小さいものから大きいものまで。一度も開けられることのない窓の向こうに映る葉の緑色なども。なぜ細かいものが置かれているのかもさらっと会話の中で。
13:00前説(90分、カメラ撮影あり)、13:06開演~14:30終演。
日芸の公演を初めて(意識して)観たのは生活図鑑「凹(2013/9@サブテレニアン)」、そこからすぐ「白昼夢」に行って今に至るまで数多くの傑作/奇作/怪作/難作を体験してきました。いろんな意味で刺激的なひとばかり。
それらに比べると本作はビックリするくらい真っ直ぐ。
失礼ながら、日芸、江古田(&実習)でこんなお芝居を観ることが出来ると思っていませんでした。
4人のちょっとこじれた関係、少しずつ見えてくるお互いの生活がすっと入ってくる脚本、そして役者さんの素直な演技。
どこかで観たことがある方がいらっしゃるかなと調べてみましたがみなさん初めて。ちなみに、神代樹里菜さんが出ていた「カラカラ天気と五人の紳士(2016/12未見)」に伊盛信乃さんのお名前。「大人的精神論/大人的外見論(2017/1@GEKIBA)」「すきすきこっちむいてホイ(2017/6@参宮橋)」を観たのがこじつけながら近いところでしょうか。