SKY RUNNER 公演情報 SPINNIN RONIN「SKY RUNNER」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★★★

     今回、Sky Runnerを拝見し、改めて演劇は役者の身体能力なのだと感じることしきりであった。(追記後送である。)結果をご覧になりたい方は、ネタバレを読んでも読まなくても、劇場に足を運ぶベシ!

    ネタバレBOX

    話はスラムの子供が、全世界憧れの的、スカイランナーになって羽ばたくという軸で展開される。謂わば少年の純粋な夢だ! そして、この夢こそ、この劇団が抱え、走っている原動力だろう。でなければ、何故、これほど苦しい稽古に耐え、時には怪我を圧してまで舞台に立つのか!? 
     その答えが、ここにある。本日、千秋楽、是非、観て欲しい舞台である。
     スラム育ちのジン。ライセンスを取る為のIDも無ければ、身元保証人も無い。才能だけはずば抜け、自ら認める通り。飛行機乗りとしては天才である。然も埋もれた。埋もれるということがどういうことか? それを彼は日々の生活の中で体感してゆく。マブダチは薬とギャンブルに溺れ、仲間達もジン以外は塵のような存在に堕した。今の彼は唯、真面目だけが取り柄の、優しい奴で、仕事場の上司からは正社員として雇うとのオファーが掛かっているが、それもスラムの塵の中から使えそうな物を選別して回収するだけの、スカイランナーに比べれば余りにも地味な仕事である。それで彼は諦めかけていた。何を? って、スカイランナーになる夢を! だ。だが、この仕事をしている中で偶然、農場経営者の妻となっていた幼馴染と出会う。彼女は、陳と名乗るジンにかつて光り輝いていたジンの思い出を重ね、農薬散布に使うセスナの操縦を依頼するのだが、ジンがセスナに乗って飛行している時、スカイランナーのタイトル保持者と出会い、バトルを経験する。余りに激しいバトルでジンの乗っていたセスナのエンジンは焼き切れてしまうが、チャンピオンはジンの才能に着目、同時に農業用のセスナを最高度のマシンに仕立て上げたメカニシアンにも着目した。こんな経緯があって、チャンピオンの会社が主催のパーティーに招かれたジン、メカニシアン、トレーナーに飛び上がるほど嬉しいプレゼントが用意されていた。スカイランナーライセンスへのステップである。ジンはこれを受け、目出度くスカイライナーとなるが。物語はことほど左様に上手くは行かない。

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    2017/07/09 04:52

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