19年前に初演された戯曲の再々演。テーマは人種差別とアイデンティティ。小空間で水を使う演出は贅沢。水は終盤でさらに意味を発揮。「何とも思わない」「気にしない」と即答できることこそ差別なんだなと自戒した。
古城十忍さんと鐘下辰男さんのトークがとても興味深かった。ここ十年の間に自由に使える劇場が激減してるとのこと。昔は「劇場を燃やす以外なんでもやっていい」という場所があったのにと。今回もいつも使っている劇場だから許可がもらえたそう。作り手の若者の劇場離れも指摘。
目の前で水が増して行き、照明、音響と関係しながら、水とともに演じる人々を観られるのは貴重な体験。