レドモン 公演情報 カムヰヤッセン「レドモン」の観てきた!クチコミとコメント

  • シンプルできゅっと締まったシーンたち
    開演前のちょっとゆるい雰囲気作りに油断をしていたら
    物語に入ってからのキレを持ったシーン達にやられました。

    シンプルなシーンの中で
    必要なことがちゃんと物語られ
    遊び心があって、
    しかもバリを残さず物語がちゃんとつみあがっていく

    あれよというまに物語に取り込まれてしまいました。

    ネタバレBOX

    板倉チヒロの力が大きかったのは紛れも無い事実
    しかし、彼が力を出し切る場を作り上げた演出にも瞠目しました。

    中高生の教室のシーンのなんてヴィヴィドなこと・・・。
    集団の処理の旨さというか、空気の作り方の巧みさに
    完全に取り込まれてしまった

    物語としてはルーズな不安の中にずっとおかれつづける
    人々の淡々とした部分、特に子供達の姿がとても印象的。

    それと、人(?)をいとおしいと思う感情の表現を本当に瑞々しく感じた。終盤なにかを超えて溢れ出す想いが舞台上にあって・・・。それはもう理屈じゃなく伝わってきて。

    板倉のアクの強い演技からは想像もできないまっすぐなものがやってくる・・・。それに対して観客に受身を取らせないようなしたたかさが、この舞台にはあるのです。

    いじめっ子との別れのシーンも凄く心に残りました。女優二人が大好演。
    野上の演じる天真爛漫さが本当に生きていて・・・。

    終幕の前のシーンからの長い暗転と最後のシーンも旨いなと思いました。

    それはもう、終演後、台本等、思わず買ってしまうほど。

    本当に観にいってよかったと思います。

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    2009/01/19 11:02

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