終のすみか 公演情報 cineman「終のすみか」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★

     何を言いたいのか、当パンを読んでみても観劇後にもよく分からない作品である。描かれているのは、表向きの反応と内面に齟齬があり胸襟を開けない親子、男女、夫婦、内縁関係等々の関係を持つ人々のぎこちない距離感と鞘当、互いに居場所が見付からない者同士の苛立ちの応酬等々。

    ネタバレBOX


    そこに未だ還暦迄2~3年のこの複雑な家族構成を作った父親の認知症発症や、別れた妻の死後ふいに現れた娘とその夫(だが正式に離婚しているのか否かも曖昧)と関係総てが曖昧模糊とした中で展開してゆくので観ている者には不快感しか齎さない。といってディスコミュニケーションを積極的に描いている訳でもなく、曖昧模糊をそれ自体として問題化しているようにも見えない。総てが三人称的視点を欠落させているのだ。
    役者陣の健闘はあるものの、本が徹底性を欠いていて、自分には評価できない。本の評価は1、役者の演技は4、演出は2、そしてスタッフの配慮が2。総合評価2とした。

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    2017/05/26 17:30

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