期待度♪♪♪♪♪
戯曲でなくても、ある作家の小説なりを舞台化すると知ると、無条件で観たくなる。私にとってその1人が、夢野久作である。小説を戯曲にする場合には、言わずもがなセリフを作らなくてはならないし、人物描写を身体表現に転換しなくてはならない。作品世界を劇作家の「しこう」(嗜好、志向、思考)において演劇として動態化することは、自分のイメージとの軋轢と作家との共感性の混在を招き、その混沌が一層私にその作品を愛おしいものとさせる。「ドグラ・マグラ」は、そうした感慨を招く、極北の小説の1つかもしれない。観たい。
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2017/05/18 13:25
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