別役実「正午の伝説」フェスティバル 公演情報 die pratze「別役実「正午の伝説」フェスティバル」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★★

    鑑賞日2017/05/05 (金) 14:00

    【トレモロ/IDIOT SAVANT theater company】
    前半のトレモロは冒頭の「下駄タップ」はいかにもトレモロだった(笑)もののそれ以降は極めてオーソドックス。
    がしかし控え目な照明とエッジの利いた台詞回しによって生み出す緊張感と「フィーチャリングえみりーゆうな」によって漂う(「エロティック」でも「色っぽい」でもなく)「えっちな」感覚が特色。
    また、あの会場の舞台機構/構造を利用したラストシーンの構図もステキ。

    後半のIDIOT SAVANT theater companyは「そのテもあったか!」なリーディングの第1場、他所で撮った映像中心の第2場、その第2場では舞台から客席を通り抜けるだけだった2人も交えた第3場、という変則的な構成が考えようによっては一番前衛的。
    第1場での「男」の徹底して誇張した台詞回しと動きがウザく煩わしく喧しく、そのおかげで「女」は彼に対してこういう印象を抱いていたのかもぁと気付かされる。
    が、第2場の映像は意図が読めず(かつて観たボクサーが主役の芝居でクライマックスの試合場面において第1ラウンド終了後にスクリーンをおろして映像を見せ、最終ラウンドでまた芝居に戻したことを思い出した)むしろ邪道に思えてしまい、そうして迎えた第3場はそのちぐはぐさに輪をかけるような混沌状態でもはや何が何だか……。
    後日気付いたのは第2場「だけ」が映像メインだったからかも、ということ。
    あれで第3場がリーディングと映像のセッションのようなものであればまだまとまりを感じることができたのではないか?

    とはいえこの組み合わせもそれぞれ特色があって楽しめた。

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    2017/05/08 23:24

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