好き 公演情報 劇団5454「好き」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★★

    ■約120分■
    SFでもファンタジーでもないのに、現実味を欠く人物が次々と出てくることは大目に見よう。これは、「好き」をめぐる形而上学を演劇で表現した作品なのだから。演劇で形而上学をやるためには、諸々のイデアをわかりやすく体現して混じりっ気のない、ある意味でマンガじみた極端な登場人物が必要とされる。
    彼らの織り成す物語もまた、いわゆる現実味を欠いてはいるが、現実よりも高次の“真実”がそこには垣間見えました。

    ネタバレBOX

    「好き」はただの言葉、それに見合う実体はないと言い張るシニカルな青年・幸太に、「好きです」と告げて去っていくだけの華奢な美少女・里穂。
    「好き」という純な思いを体現したようなこの役に、清楚な森島縁さんはハマり役。現実世界ではまず見ない真っ白なロングワンピースが里穂の持つ神々しさ、“この世のものならざる感じ”を強め、結果里穂が“「好き」の女神様”みたいに見えてきて、その清らかな立ち姿に心が洗われる思いでした。

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    2017/04/30 01:15

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