満足度★★★★★
鑑賞日2017/04/12 (水) 19:00
座席1階G列
無題2033(17-036)
19:00の回(曇~雨)。
18:40会場着(全席指定)、18:45/19:00前説(光藤さんの声でアナウンス)。19:04開演~21:10終演、ロビーには沢山の人、当パンをみると30名余の役者さんたち。
初めて観に行った「髪結う時」@千本桜2011/5、本作初演が2013/12@ウエストエンド。ワーサルでもなく、サンモールスタジオでもなく、下北沢でもなく、高円寺1。初演時の2倍くらいのキャパでしょうか?
個人的には大きな会場は好みではないのですが、てがみ座が「空のハモニカ」を下北沢「劇」小劇場(2011/9)から同じ高円寺1で再演(2013/8)したときの新鮮さに負けることのない内容でした。
若い新メンバーからベテランの方々、初めての方から観に行ったことがある方、落ち着いた舞台美術(ドリス式円柱風)、風戸蒔さんの振付(照明/音楽)、光藤さんも舞台に。
大西さんが3/11を扱った作品では「愛、あるいは哀、それは相。」がありますが、それは手をかざせばいつも「暖かさ」を感じるのに、本作では冷たさで...ではなく、絶望でもなく、諦めではなく...生きてゆく限り問い続けるものを現しているように感じるのでした。個であり、集団であり、種を超えた何かでもあるものを。
生まれたての光をみることのなかった命。疫病、飢饉、公害、厄災、温暖化、多くの争い、人類的にみれば大量虐殺、地球的にみれば大量絶滅。
身近なところにその萌芽があるのかもしれません。
澄み切った空気といい色の舞台だったと思います。
過去作は除いて(お名前で検索してみると)観ていたのは、
小山貴司さん waqu:iraz「わたしたちのからだは星でできている」2016/7@青少年センター
白石花子さん 劇団晴天「羽とままごと」2016/11@SOOO dramatic!他
友澤宗秋さん 劇団わらく「壁あまた、砂男」2014/1@雑遊
星野真央さん 「ベルナルダ・アルバの家」2016/3@サニーサイド
本多由佳さん みそじん「ひなあられ」2016/9@風姿花伝他
永田涼香さん B.LET'S「中ノ嶋ライト」2017/2@「劇」小劇場他
風戸蒔(振付)さんは「最後に歩く道」2015/11@サンモール以来、お話できとても嬉しい。
本作とはまったく関係ありませんが「原子心母(牛のジャケット)」というアルバムがあり、たまーに聴いています。