満足度★★★★
小さな編成での濃密会話劇、名取事務所の海外戯曲公演は今回で三作目だったか。ミステリー要素が強い作品は、思わせ振りな展開の最後に、思わせ振りに見合うオチがしっかり用意されているかどうか、またオチをしっかり含み込んだ(客の関心を惹き付ける狙いに終始しない)人物像の形成が為されているかが、要かと思う。今作は惹き付けは十分、人物形象は理事長はOK、青年は頑張っており、看護師は出番が少なく形象の如何を問うまででない、とすると戯曲の(オチの)問題か。会話をぶっ通す二人の技に感心しつつも、やはり評価はまずは戯曲、物語に対してだ。
ネタバレBOX
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2017/04/02 02:44
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