満足度★★★★
誰のための「死刑反対」か「死刑」というワードに身構えるよりも、「むかーし昔、あるところに、悪いことをして『君、死刑!』と宣告された若者がいました」的なスタンスで観劇した方がよい舞台だ。そうでなければ、「被害者遺族」と「加害者(死刑囚)」、「加害者の妻」と「拘置所の担当職員」というたった5人の当事者だけが集まった民家で、淡々と死刑執行の手続きが執り行われ、時折ブラックジョークが差し込まれるこの状況に戸惑いを感じてしまうだろう。この舞台をブラックコメディだ、と断言することも出来るが、私は今回ほど「死刑」の是非を迷ったことがなかった。
ネタバレBOX
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2009/01/07 20:53
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