3月歌舞伎公演「通し狂言 伊賀越道中双六(いがごえどうちゅうすごろく)」 公演情報 国立劇場「3月歌舞伎公演「通し狂言 伊賀越道中双六(いがごえどうちゅうすごろく)」」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★★★

    伊賀越道中双六と言えば、「沼津」しか知らなかった。それが通しでやると、こんなに複雑怪奇な噺だったとは!しかも、今回は「沼津」はないのだ! 鎌倉から始まって、沼津、藤川、伊賀上野と双六のように仇討を軸に、それぞれの家の物語が噛んでくるのだが、この人間関係が入り組んでいる。その複雑さで、歌舞伎様式で表現できる、愛情や悲しみ武闘などが深まるわけで、数年前にこの一場の「岡崎」が読売演劇大賞を得たのもうなずける。役者もバランスよくまとまっている。しかし、初心者にこれをありがたがるように、と言うのは少し酷だろう。そこが歌舞伎と言う古典の難しいところだ。

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    2017/03/08 22:05

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