満足度★★★★
夏いよいよ本番の日曜日。陽射しを遮る木陰ひとつない一軒家の庭を舞台にしたお芝居を観てきました。
『栢子の結婚』…栢子(かやこ)さんという、結婚直後に旦那さんに失踪された女性が、一応、ヒロインの物語。一応、と付け足したのは、このお芝居、栢子さんを励ましに集った様々な男女が、雀の様に騒がしく、何故か、自らの内面をさらけ出していく、アンサンブル・プレイ…群像劇なもんで、見方を変えれば、登場人物の誰もが主人公のように映るんです。
セリフ、なかなか聴かせます。総勢13名の登場人物の描き分けもきちんと出来ています。ホンの書き手の実力、数年前、別のお芝居で感じた凄さが、一層、研ぎ澄まされたなあ、と素人ながら感心しました。