満足度★★★★
鑑賞日2017/02/18 (土)
初日である18日にマチネのAversionとソワレのBversionを4500円のセット券で観劇。
【Aversion】
明るく楽しいいつも(いや、「いつも以上」か?)のたすいちと近未来の話なのに「昭和の文学臭(もしくは「あらすじ名作劇場」っぽさ(?))」がハンパないフジタタイセイ×アリソン・グレイスのダブルフィーチャー。
たすいち「堕天のスゝメ」
ポジティブなヒロインが次第に○○するが、最後にフッと○○されるという王道中の王道な物語。明るく楽しいたすいちど真ん中!
フェスティバルのオープニングに相応しい快作♪(嬉)
フジタタイセイ×アリソン・グレイス「Transcendent Express」
舞台は近未来だが、モノローグ部分と列車内の出来事という設定とで昭和の文学のような印象が強くそのアンビバレンツにトリップしてしまいそう(笑)。
そう言えばメーテルだけでなく車掌も……いや、何でもないです(謎)
【Bversion】
連作短編というよりは3場の中編に薄めの毒と笑いを盛り込んだハセガワアユムグループ、ロバート・ゼメキスの映画をキャラメルボックスが翻案したような劇団ミックスドッグスともに作家性丸出しあるいはモロ出し(笑)。
ハセガワアユムグループ「CANDY CITY」
3編の連作短編と言うよりは多少の時を隔てた3場で構成された中編、なオモムキ。
日常の「あるある」「ありそー!」を少しだけ誇張した絶妙な虚実のバランスと微かな毒(というか本作ではワサビ的なレベル?)がいかにもアユムさん作品。
女性を演ずる男優に違和感どころかコント感すらないのが不思議。
劇団ミックスドッグス「やねうらコスモス」
初期作品の短縮改訂版とのことでキャラメルボックスの影響がまだありありと出ている上にタイムマシンSFにさらに別のSFネタも組み合わせて、まさに「大人向けジュヴナイル」。
少年時代にSFものをを読んだり観たりしてワクワクした「あの気持ち」が蘇るよう。
時間ものでは定番の1つである「存在の輪」的なアレにもニヤニヤ。
なお、エレベーターの階床ボタンに「ミラクルは開場まで1Fでお待ち下さい」と書いた紙片を貼っておくの、妙案だね。