満足度★★★
3校のうち私的ベストは甲府南「歩き続けてときどき止まる」。考えてみれば、授業のほかは級友とのコミュニケーションにのみ時間が割かれる学校という場所は異常な施設。そこに生きる生徒たちの対人関係の悩みを等身大で描き出した秀作!と思っていたら、まさか顧問創作とは。。。 「相談室」の先生役を演じた女生徒のパキパキした演技が見事でした。
駒場高校「かわいそうのうそ」は、以前観たサル山のサルたちを描いた劇同様、部員数の多さを生かしたにぎやかな演目。統制の取れた集団芸?は相変わらずの楽しさだったが、“「かわいそう」という言葉の欺瞞”をテーマに作劇するのは、作者の女生徒が本当にやりたかったことなのかといささかの疑問が残った。
大阪は精華高校の「大阪、ミナミの高校生」は、チャレンジングな作風に好感。ただし、大人の観点で話がまとめてあるところが私にはつまらなかった。