メゾンの泡 公演情報 無隣館若手自主企画vol.15 柳生企画「メゾンの泡」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★★

    鑑賞日2017/01/09 (月)

    面白い。80分。

    ネタバレBOX

    地上が汚染され、金を持ってる人間は地下に作られた施設に移り住んでいるという世界。地下にも格差が存在していて、不満に思う川上はテロを起こすが、結局上級層の住む下層部分には全く影響なかった…。

    京子(林ちゑ)…下層出身の夫は、隣の女子大生宅に入り浸っているという別居状態。下級にあたる川上と接し、さみしさを紛らわせている。
    川上(吉田庸)…下級民。出稼ぎ的に地下に単身で入居し、京子が監視役となって日報を届けている。テロを起こすが失敗に終わる。
    直(鶴田理紗)…京子の隣人。下層出身のいいとこの出だが、ワケあって追い出された。京子の夫と同棲しているが夫からの愛情は感じていない。
    真矢(うらじぬの)…京子の妹。仕事をクビになり、姉宅に居候する。
    上級民、下級民(という言葉は使われていないが)という、格差がはっきりとしているという、デフォルメされた世界観で、男女の愛情の衝突とか揺れ動きを内包した作品。
    大々的に下級民をバカにするマスコミなどはよいとして、ほぼ同じ階層に住む4人でも、格差への意識が根強く、人間関係に影を落とすという寒々とした空気感。現実世界でも劣等感とか人から見下されてる感とか、いやーな感情を内面に抱えて生きている我々をチクチク刺すような感じかな(多分上級民でも同じだろうけど)。そんなとこが面白さでもあるし、一転して男女の狭い感情のぶつかりあいという等身大なとこもあるのが魅力に感じたのかな。

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    2017/01/09 21:49

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