満足度★★★★
盲目の少女を筆頭に子役が大活躍。
中年工員チャオは職人気質の武骨な男をイメージしていたが、とっつきやすそうでお人好しな兄ちゃん。
圧倒的に近所のおっちゃん、おばちゃん、兄ちゃん、姉ちゃんな感じの役者っぽくない役者さんばかりで何ともアットホーム、気を張らなくてもいい雰囲気です。
ひょんな経緯から生まれた、少女を思いやるほんのささやかな「幸せのとき」。
中国の貧困層が舞台でも生命力と優しさに溢れています。
少女を取り巻く家族関係やラストにおいて中国の戯曲らしさが滲み出ており、一概にハートウォーミングな話とは括れない、先々の厳しい哀しみも感じたのでした。