木の上の軍隊 公演情報 こまつ座「木の上の軍隊」の観てきた!クチコミとコメント

  • 約1時間50分。戦争中に大木の上で暮らした兵士たちの2年間を描く三人芝居(+ヴィオラ生演奏の有働皆美)。前半は上官(山西惇)と新兵(松下洸平)のテンポよい会話に笑わされ、終盤は涙がしぼり出された。上官は本土(日本)、新兵は沖縄を象徴していると言っていい。劇作家の蓬莱竜太さんは絶望を知った上で、それでも生きる人間の現実を描いてくださっていると思う。やはりすごい戯曲。心情や状況の変化を克明に表す照明が素晴らしい。再演で追加された沖縄の歌(普天間かおり)があまりに効果的。そして劇場中に響く、あの音に戦慄する。沖縄出身の普天間かおりさん、そのご親戚、そして沖縄タイムズの記者さんも「沖縄の気持ちそのもの」「あまりにタイムリー」と。いや、初演のもっと昔からタイムリーなのかも。
    劇中のセリフに「ぐちゃぐちゃ」という言葉があります。観客も「ぐちゃぐちゃ」になるような体験ができると思います。

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    2017/01/03 17:43

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