満足度★★★★★
マキノノゾミ作、古舘寛治演出。約2時間55分休憩込み。傑作戯曲がまた新しい演出を得て蘇る。素晴らしかった!能舞台を思わせる抽象舞台(宮沢章夫)の中央にある畳の部屋に、70年代の日本の暮らしを凝縮。人生に七転八倒する市井の人々の姿を、今ここで生きる自然な演技でストイックに見せる。大真面目に演じるからこそ滑稽で笑える、私の大好きなタイプのセリフ劇。とはいえ演劇の虚構性も堂々と示し、核を保ちつつ遊びも取り入れるのが巧み。SPAC俳優のキャスティングが見事にフィット。オーディション合格の若い俳優も良かった。
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2017/01/03 16:50
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