執事達は沈黙 公演情報 劇団ピンクメロンパン「執事達は沈黙」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★

    テーマはとても興味深いでも、、、
    まず、申し上げたいのが、終始うるさい。やたらわめき声をあげられると、正直集中力が途切れてしまいます。それはさておき、、、
    最後に提示されるテーマ、それはタイトルに暗喩として示されているのだけれど、最後になるまで判りませんでした。オープニングは何に繋がるのですか?民族間の諍い、レズビアン、仲間意識、母国語、自己選択的な人生、人間の階層や不幸、迫りくる戦争、軍需産業、様々なテーマが見え隠れするのですが、それがどこにも収斂されて行かないというか。人物の配置もバラエティーに富んでいるのですが、それがバラバラに動いているだけというか。息子の嫁の存在意義は?(彼女は何に苦悩しているか、想像できないし)主人公のアジンの性格豹変の経緯は?

    ネタバレBOX

    この演劇のテーマは「支配」です。タイトルは見てのとおり「執事」と「羊」をかけていますが、それだけではなく、劇中でも「執事達」は「羊たち」と比喩されて、支配を受ける者とされている。その支配に対する受容の強度が、アジンに幻想(思い込み?)を生ませ、過去の支配関係の甘美な陶酔が、彼女を殺人に駆り立てる。しかし、事実は、、、となります。幽霊を全く信じなかった執事が幽霊になって問題を可決する。事の真相に一番深い洞察を図ったのがヒステリックな料理番の老女だったり、ラストは意外な展開が進みます。しかし、ラストにもう1人出てくる幽霊は何のために。なぜ、若山牧水の詩の一説が出てくるの?彼女たちの生きている時代はおそらく1930年くらいなのだろうけれど、おそらくドイツ辺りでそれは唐突過ぎません?
    うーん、アイデアはとても興味深いのです。でも気持ちよくストリーが抜けていきません。

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    2016/12/15 12:01

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