期待度♪♪♪♪♪
劇団「鬼の居ぬ間に」って
例えば、ニュースで殺人事件犯人の素性を伝える中で
「よく挨拶もするし真面目でとてもいい人でしたよ・・・まさかあの人が・・・」
っていうフレーズを耳にすることがあるけれど、
この「まさか、あの人が」っていうとこに食いつくのがこの劇団な気がするんだよね。
誰もがみんな心の奥に間違いなく潜んで居るんだけど、
それは普段、理性によって閉じ込められていて外に現れることがないのだけれど、
ひとたび理性が眠りについた途端に目覚めてくるのが狂気という名の怪物なわけで。
その怪物、「人間の狂気」の部分を様々な視点から描こうとしているのが
劇団「鬼の居ぬ間に」なのかなって。
現実社会から離れ、
ふだん味わうことのない非現実的な絶望感が広がるおどろおどろしい世界へ踏み込むのは、
これはこれで好い気分転換になるからこの劇団を観劇したいと思うんだよね。
ただ、今回は実際に起きた「八甲田山雪中行軍遭難事件」がモチーフになっているわけだから、
非現実と現実との一線があいまいな感じもして・・・そこがまた好奇心をそそるわけで。