満足度★★★★
現実を感じさせる
現実にはあるのだろうなと思える話。だが、実際にこうでは無い事を祈りたい話。警察と同じで、事が起きなければ、危ないとわかっていても何もしない。下のものが告発しても、上へ上への繋がりの前に潰されていく真実。なんとも実際のいろいろが頭の中をよぎってはまた違うそれが通り過ぎていく。コメディーということだったが(確かに客席からは笑い声が上がっていた)、笑うに笑えず、ただただ怒りのようなものと、結局こうなってしまうんだねぇというあきらめのようなものが、ふつふつ浮かんだ。登場人物たちのぶつけ合う言葉の痛さ、彼らにとって“守らなくては成らないもの”への歪んだ感覚、実に迫ってくる演技でした。ただ内容が内容だけに、腹立たしさに二度観たいとは思わない舞台でもあります。
2016/12/13 18:48
2016/12/12 19:33