俺んちに神様!? 2016 公演情報 タッタタ探検組合「俺んちに神様!? 2016」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★★★

    「人生終わった」と思った方、必見です。
    滑稽な七福神さん達に笑わされっ放しでした。

    ネタバレBOX

    落語「死神」は金に縁が無くこの世から消える寸前の男が死神に出会ったことにより数奇な運命を辿る、という噺ですが、死神が居眠りをしたり、男にだまされたことに腹を立てたり、と人間的な面を見せるところに面白さがあります。
    本作品も神様の人間的な部分が面白おかしく描かれており、本物の噺家さんご出演ということもあり、私は「死神」的な可笑しさを感じました。
    終始谷口有さんのユーモラスながら要所要所で“神様”を感じさせる貧乏神が全体を包み込んでおり、また斎藤啓子さんを中心とした七福神チームがタッタタ流の笑いのセンスを全開させながらも、片やあおきけいこさん演じる座敷童子が舞台をしっかりと引き締めていました。
    このタッタタ流の見事な構図が、客席は爆笑の渦に巻き込まれながらも、終演後はほっこりさせられるんですね。舞台に厚みを感じます。
    今回客演の柳家東三楼師匠の枕も軽妙な語り口でさりげなく落語感をかもし出してくれました。
    師匠は真打昇進時に(火焔太鼓でお馴染みの名人)古今亭志ん生の名跡を襲名した、ということからもわかる通り、間違いなく今後の落語界を担われる方です。
    その師匠が劇中に黒子をユーモラスに演じたところはは私にとって記憶に残る作品となりました。

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    2016/11/12 01:18

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