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Rock'n will~石の意志~
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公演情報
super Actors team The funny face of a pirate ship 快賊船「
Rock'n will~石の意志~
」の観てきた!クチコミとコメント
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ハンダラ(10514)
満足度
★★★★
花四つ星
どれだけの下忍が歴史の闇に沈んでいることか?
ネタバレBOX
かつて大和の地には多くの忍軍があった。江戸時代にも生き残った伊賀、甲賀は無論のこと、真田忍軍、鈴鹿衆、風魔、武田忍軍、雑賀衆、戸隠忍軍等々。今作にも出てくる伊賀三大上忍は、総て実在した人物と考えられており、百地三太夫は実際二つの派閥の領袖であったとの説も残されている。何れにせよ、忍びとは、情報収集を最も基本的な仕事とし、無論、組織の食い扶持の為に暗殺、謀殺、プロパガンダ、城取り、隠密行動等を行った。戦国の世が終わり、太平の世となってからは盗賊に身を落とす者も居たという。だが、長子相続によりヤクザになるしかなかった農家の二男、三男と同様為政者からは冷遇されていたのは事実であろう。まして情報戦に関わる忍軍の下忍の位置は、今作に出てくる以下のような意味の科白「捕まったら己の顔を剥ぎ自決すべし」というのが、その心得であっただろう。
ところで、この科白にはベースがある。映画「忍びの者」である。信長暗殺に失敗した下忍が、捉えられ拷問を受ける。問われても白状しなかった下忍は、その場に現れた信長に「聞く耳を持たぬならいるまい」と耳を削がれるという凄まじい拷問に遇うのであるが、隙を見て縄抜けで自由になって逃げる。押し寄せる敵をなぎ倒すが、多勢に無勢、終には追い詰められ、城の屋根の上で自ら手裏剣で顔を八つ裂きにして飛び降り落命する。このシーンが背景にあるのである。この下忍の無念! 何を措いてもこのような無念だけは晴らさずばなるまい。今作の深い部分には、このような言うに言われぬ地を這う者達の怨念が込められていると言えよう。草莽が自らの志の根本に持つものと言い換えても良いかも知れない。同時に特殊技能者である己の生き様を守り抜く自由を、自らの責任に於いて実践し得ることに対する矜りもまた、認めねばなるまい。更に注目すべきは、五右衛門のみが、これら総てを達観していることである。このキャラクター設定が、物語に奥行を与えている。
さはさりながらこのような草莽の人間らしさ、心根の優しさ、温かさに対峙するように、上忍をはじめ支配する者達のえげつなさ、酷薄、打算、支配力を維持する為だけに用いられる策略・謀略そして為政者最大の武器、嘘を対置し、ワクワクするような物語に仕立てている。殺陣も中々スピーディーで、演技も迫力がある。舞台美術もこれらの所作を表現するに説得力のあるものだ。ラストがあっさりし過ぎたという感じが無いではないが、複雑なシナリオの面白さ、わざとらしさを感じさせない演出の良さ、作品を盛り上げる照明と音響にも拍手を送りたい。
1
2016/11/06 02:23
0
0
大切な、才蔵らのプライドに関わる部分が抜け落ちていたので、プラスしてあります。
良い舞台ですよ。皆様お怪我のないよう。
ハンダラ 拝
ハンダラ(10514)
2016/11/06 04:01
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良い舞台ですよ。皆様お怪我のないよう。
ハンダラ 拝