満足度★★★★
心情の(泥棒)日記
説明文から、くだらない出来事(犯罪ではある)に必死な男の悶々を描いた性春物語かと思っていたが、作中には文学・哲学的な言葉(せりふ)が溢れている。
心の彷徨という観念的なものを、即物的なパンティ...その下着泥棒という気を引く内容にしている。しかし、その狙いが十分繋がるところまで伝えきれていないところが勿体無い。
公演の中には、多くのパロディ台詞が散りばめられ可笑しさを覚える。当日パンフには、「特に目新しいこともなく、とりたてて懐かしいこともない、信念もない、根性もないけれど、ただ目の前にあるものに向かっていくような」とあったが、謙遜であろう。
(上演時間1時間35分)
2016/11/11 17:44
2016/11/11 09:11
コメントありがとうございます。
「高瀬舟」のそういうところを描いていたんですね。自分などは安楽死、自殺幇助などベースになるテーマばかりが、どう関係しているのか気になっておりました。演劇の作り手ならではの着眼点かと思います。勉強になります。
次回公演がますます楽しみになりました。