満足度★★★★
青春爆走エンターテイメント音楽劇
大学卒業後、会社の色にまだ染まり切っていない数年間は、無性にサークル仲間に会いたくて仕方なかった。
「あいつこんなのにハマってヤバくないかー」と笑いあったり、部の存続の危機に奔走したり、人生を語り合ったり、はっきり言って社会の役にはクソにもたってないが、あの頃なりに一生懸命で青臭かった日々。
本作の様に演劇部ではありませんでしたが、そんな想いを重ね合わせつつの観劇でした。
この場合、個人的にはしみじみする作風が好みですが、そこは青春爆走エンターテイメント音楽劇。
サークル員たちのドタバタ演劇部時代、卒業後、各自の方向性に時事ネタや職業あるあるを盛り込んだ人生バラエティーショー、そして再結集に向けて・・・。
観ていて「この劇団 本当に演劇が好きなんだなー」と演劇愛が存分に伝わってくる公演でした。
おそらくは随所に当人達とリンクする部分があるのだろうと想像します。
社会人になっても、これだけの情熱をもつ「劇団金馬車」そのものに心動かされます。
さらに年月が経ち、それぞれの居場所に向けて各自が離れてしまっても、彼らにとってずっと宝物であり続ける公演になるんだろうなーと思いました。(次回作が無い様な言い方になってますね。 次回も可能ならぜひ!)
とにかく何だか羨ましい気持ちになったという事です。