アロッタファジャってきた。
誰が被害者で加害者だったのか。全員が当てはまった様にも思えるし一人もいなかった様にも思える。辿り着いた結果は一つでも、それに至った経緯を誰の目線で観るのかによって意味は変わる。愛し愛されるのは幸せな事か?死は悲しい事か?ふつうって、なんだ?
名前はよく見聞きしたものの、自分含め周囲に観た人がいなくて気になっていた団体。ふつうに面白いと思いました。しかし普段はふつうじゃない題材を扱っているらしいので、そっちも気掛かり。今回初見だった自分にとってはこれが現状でのアロッタファジャイナのふつう。
やる側がやりたい事をやれている芝居。尚且つ客席は何処に座っても観易いし、スタッフワークもナイス。アンケートの作りにも加点。ボードを付けて、名前などの記入欄を上にした様式。記入率を上げる為の工夫がされていました。公演として質が高いですね。140分という長尺ながら落ち着いて観ていられました。個人的には場転及び暗転の多さはあんまり気にならなかったです。最初から最後までを通して一つの集中力で観たらそれは確かに疲れると思う。自分の場合はこういう作りの芝居を観る時、場転であえて一度冷静になって次の場面で新たに集中する様にしています。ちゃんと作られていれば、その内に流れで観て自然と移入出来る構成になっているはずなので。