今日も、ふつう。 公演情報 アロッタファジャイナ「今日も、ふつう。」の観てきた!クチコミとコメント

  • アロッタファジャってきた。
    誰が被害者で加害者だったのか。全員が当てはまった様にも思えるし一人もいなかった様にも思える。辿り着いた結果は一つでも、それに至った経緯を誰の目線で観るのかによって意味は変わる。愛し愛されるのは幸せな事か?死は悲しい事か?ふつうって、なんだ?
    名前はよく見聞きしたものの、自分含め周囲に観た人がいなくて気になっていた団体。ふつうに面白いと思いました。しかし普段はふつうじゃない題材を扱っているらしいので、そっちも気掛かり。今回初見だった自分にとってはこれが現状でのアロッタファジャイナのふつう。
    やる側がやりたい事をやれている芝居。尚且つ客席は何処に座っても観易いし、スタッフワークもナイス。アンケートの作りにも加点。ボードを付けて、名前などの記入欄を上にした様式。記入率を上げる為の工夫がされていました。公演として質が高いですね。140分という長尺ながら落ち着いて観ていられました。個人的には場転及び暗転の多さはあんまり気にならなかったです。最初から最後までを通して一つの集中力で観たらそれは確かに疲れると思う。自分の場合はこういう作りの芝居を観る時、場転であえて一度冷静になって次の場面で新たに集中する様にしています。ちゃんと作られていれば、その内に流れで観て自然と移入出来る構成になっているはずなので。

    ネタバレBOX

    ブリッジの音量が大きめだったのがどちらの意図だったかは気になる部分。場転の雑音を消しつつ客の聴覚を奪って、完全でない暗転の中での場転に気を向けている内に次の場面を始めたかったのか。それともハッキリした区切りとして受け取って良かったのか。もしくは、どちらにするかは個々に任せていたのか。台詞的にスパッと終わって場転になる時が多かったから自分は区切りに思えたんですが。そんな中、余韻を残して欲しい時には暗転してから役者の動き出しまでに間があったのは良かった。
    演技としては、高まった感情の表現がどうもディフォルメっぽいというか。テンション系の人物は滑ってました。ボーズやサインとしては受け取りやすいけど、真実味が薄い。でも今回はそれでも許容出来ました。脚本に助けられたと思う。これがファンタジーとか架空の世界観の芝居だったら、人物への共感のしにくさを生んだかもしれない。

    以下、箇条書き。
    ・国民的な子達よりも安川さんがタイプでした。
    ・クロをやった方がフライヤーにいないのも仕掛けかと思った(←オガミの間違い。出演者告知を読んで何者か分かりました)。
    ・転の頃に携帯が「不通」。
    ・芝居でホントにキスさせるのは好きじゃないけど、した後に「帰ったほうがいい?」って聞くあれは嫌いじゃない。聞かれたい。
    ・ところどころ非対象物演技になるのが気になる。
    ・終盤に回想で台詞を分ける部分。二階からの声がもうちょっと欲しい。
    ・電車に飛び込み自殺。今日あったなー。
    ・幼児に惹かれて行動を起こしたダイに対して自分は純粋で可哀想な人に思えたんだけど、ふつうはどう感じるんだろう。

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    2008/12/13 22:28

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