あなたのひとみにうつらない 公演情報 たすいち「あなたのひとみにうつらない」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★★

    「たすいち」的世界を満喫
    番外公演とはいえども、たすいちテイスト満開
    目の見えない女の子の話を軸に、3つのショートストーリーが絡み合って展開
    劇自体も観客は最初目が見えない様に、世界の仕組みがわからない状態から、目を薄っすらと開けるように世界が見えるようになってくる
    世界の仕組み自体は中盤で薄々気づいてくるものだが、見えるものと見せたいものと見たくないもの違いはあるけれど、大事なのはそれを自分で選べるかどうかと言った問いかけが白の世界にあふれる

    「消えたい二人」のストーリー部が特に秀逸で、ノリとテンポと空気感は他のどの劇でもなかなか観られないもの。この部分だけを観にもう一回行きたいくらい

    ネタバレBOX

    「消えたい二人」は、思春期特有の何者でもない自分に焦り、誰かに知ってもらいたい見てもらいたいという気持ちが一周してこの世界から消えてしまいたいという明輔(思春期にありがち)と、すでに存在感を消すことに成功しているこれまた思春期にありがちな自分が嫌いで自身がなくて目立ちたくない井手美奈の二人の物語
    二人とも特別なところはなく思春期ならほとんどの人間が通った道だからこそ、二人が何を言ってもやっても暖かく笑えるのだと思う
    周りのクラスメートを含めてデフォルメされた台詞や行動により心地よいテンポで掛け合いが進み、この世界に空気感にいつまでも浸っていたいと思える面白さだった。
    これらの空気感を作れる黒澤さん、倉光さん、関山さんがとにかく素晴らしいと思った

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    2016/10/17 00:01

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