飴をあげる 公演情報 こゆび侍「飴をあげる 」の観てきた!クチコミとコメント

  • 好み、なんだけど…。
    短編3編とも、どれも骨格はとても好み(あと、超短編がひとつアリ)。
    ただ、3本の完成度にかなりの差があった点は残念。

    ネタバレBOX

    とくに、最初の「亡骸をめぐる冒険」が躓いた感じ?
    なにしろ、言葉を持たぬ類人猿が「死」の意味を共有する、という非常に難度の高い芝居(身体表現)を役者に要求しており、正直、テーマ先行で観客にしっかりと演出が届いていなかったから。
    さらに、静かな氷の国のシーンでは、上の5階で行われている芝居の音が、天井を這いまわる鼠のように気になってしまったしなあ…。

    企画公演ということで、いろいろと試みたかったのだとは思うけれど、
    観客的には、「飴をあげる」と「うつせみ」 の2本立てにして欲しかった(超短編からスタートでも可)。

    あと、「飴をあげる」は佐藤みゆきのひとり芝居のほうがさらに切なかったかも。
    まあ、そうすると、ますます柿食う客っぽくなっちゃうというか、
    実質、ひとり芝居だったんだけど(笑)。

    あるいは、「うつせみ」をもっと膨らませて単独上演という手もあったなあ。
    公演の趣旨まるで違っちゃうけど、それぐらい設定は魅力的。
    もっと蝉の生態にこだわって作っていれば、すごい作品になった気もするし。
    安易に擬人化せずに、蝉の「うつくしく」「いとおしい」ダンスが観たかった!

    0

    2008/12/11 23:40

    0

    0

このページのQRコードです。

拡大