満足度★★★★★
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ヌレエフ版にしてはガチャガチャした忙しさを感じない振り付けだった。技を見せつけるこの作品にあっている。ワシーリエフが太った。若干着地が不安定で、痰切りの声も聞こえたし終始息が上がり気味で体調万全ではなかった様子。それでもすごい。片手リフトでアラベスクをみせてくれた。さすがに以前のようなルルヴェまではなかったが。グランカテール、シゾーの宝庫で、グランパではザンレール、斜めザンレール、アチチュードザンレール等。コチェトワは抜群の安定感で、フェッテのダブルできちんと扇を使っていた。夢の場の森が奥行きを感じさせ美しかった。いいのか悪いのか、お祭り作品でバレエ団の個性が出にくい。ワシーリエフはカーテンコールでウェーブをやったりとイタリア人のように陽気なので、ファニーガラに出てほしいものだ。