満足度★★★
三浦演出炸裂
石田衣良の小説をポツドールの三浦大輔が脚本にして演出する。松坂桃李・高岡早紀・佐津川愛美などが出演することでプラチナチケットとなったが、演劇には珍しいR-15指定。それもそのはず、全編セックスシーンの連続である。娼夫となった主人公(松坂)と数多の女性とのセックスシーンを通して、性と生の問題を考えさせるというテーマ性は良い。あれだけあからさまにセックスシーンを演じなくても上演できそうなものだが、そこは三浦らしい作品作りと言えよう。特にセックスシーンで笑わせる、という技は三浦以外には考えられない。とは言え、物語の底は見えているので、エンディングも含めての意外性は少ない。