満足度★★★★
メタファーを撃ち抜く銃弾カナダの劇作家ジョージ・ウォーカー作の原題「デッドメタファー」の日本初演。分かりやすい物語だが、隠喩(メタファー)の効いた味のある舞台だ。デッドメタファー、すなわち死喩は、ある言葉が使われるうちに別の意味を持つようになって変質していくこと。除隊した元狙撃兵が、再び狙撃兵として雇われるとき、その銃弾は誰を狙い、何のために放たれるのか。簡潔な、分かりやすい舞台だけに、客席に放たれるメタファーに考え込むことになる。俳優座の出演者たちはさすがの演じぶりだ。特に、狙撃兵の身重の妻を演じた野上綾花に拍手!
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2016/07/24 16:54
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