満足度★★★
役者が揃った、のか?
正直、もう観ないと決意していたのだけれど、諸々あって久々にバナナ観劇。
過去に観た2作はあらすじが一番面白い、という状況が原因だ。
役者を観るにはあまりに猥雑すぎるし、そもそものクオリティも限りなく低く、
中屋敷戯曲のアクばかり気になり、事故のような笑いが唯一の救いだった。
だから、正直、すっと観られてしまったことに戸惑いを覚えているのである。
劇団は観客を育てるというが、私はバナナに調教されてしまったのだろうか。
いや、断じて認めない。認めはしないのだ、そんなこと。
一つだけ言っておくと、役者の精度がぐんとアップしている。
今回は演出ではなく、作家がキャスティングをしたという話を聞いたので、
当て書きした効果があったということもあるのだろう。
役者の青田買いをするなら、バナナ学園は非常に面白いかも知れない。
そして、劇団員の仕事は特になにも言うことはない。
旗揚げからわずか半年。実に立派な振る舞いが頼もしい。
でも、この劇団は絶対認めたくないんだよな。なんとなく。