満足度★★★★
柔らかく強く儚く
初見の劇団、護送撃団方式さん。
客入れ段階から丁寧な案内をしている役者さんが複数いて、下っ端の劇団員なのだろうと思って見ていました。そうしたら、一番喋って熱心に案内していた方が、ひょいと舞台に飛び乗って、今までの案内とは違う声色で物語へと一気に誘ってくれました。おお、一気に空気を変えたぞ〜!と感心していたら、まさかの主宰さんで主役(弟)だったという…!!!
一内さんが主役兄弟の兄を熱演してます。私が見たアンドレ系・松崎演出では、無かった人物像で、優しくて繊細な自由人が生きていました。確かに舞台の上の、作られた人物ではあるのだけど、そこに現存させるのは役者な訳で…。新しい一面をしっかりと提示してらっしゃいました。
弟役の關根さん(主宰)も素敵で、二人の掛け合いが熱い。