満足度★★★★
幻想的な...
寓話...活喩のような物語。会場はアークホテルビル地下 BASEMENT MONSTAR王子で、その階段を下りると、そこには洞窟内の神秘的な世界が広がる。場内には 末原拓馬氏 の柔らかく朗々とした声が響き、その心地よい音質に誘われて物語の世界に浸る。その異空間と思われるところに暗渠(あんきょ)のような通路。しかし、そこには水は流れていない。そこをキャストが激しく動き回る。舞台(役者の動線)と参加(観客)席には区切りがあるが、雑然としている。そして席は桟敷、ベンチ、スツールと様々である。参加者の視線(桟敷は見上げる、ベンチは平行、スツールは少し遠目)によって印象が違う。そのことは十分意識しての配置であろう。
(上演時間2時間)