満足度★★★★
米沢唯の踊りが素晴らしかった!
新国立劇場で上演されたバレエ公演『アラジン』の千秋楽を観てきた。
当日の主立った配役は下記の通り。
アラジン:奥村康祐
プリンセス:米沢唯
魔術師マグリブ人:マレイン・トレウバエフ
ランプの精・ジーン:福田圭吾
あらすじは比較的単純で、魔術師マグレブ人に財宝をやるとそそのかされて洞窟に入ったアラジンが、魔法のランプを見つけてマグレブ人に渡すのを拒み、洞窟に閉じ込められたのがきっかけでそのランプが魔法のランプで、ランプをこするとランプの精・ジーンが現れて願い事をかなえてくれることを知る。アラジンは洞窟を抜け出し、ランプの力を借りてプリンセスと結婚。その後マグレブ人にランプを奪われたものの機転をきかせて取り返し、彼を退治して無事に故国に戻りプリンセスと幸せに暮らす・・・というもの。
アラジンの奥村、プリンセスの米沢、ジーンの福田はおのおの役にあった素晴らしい踊りを披露。特に米沢は、これまで観た公演の中で最高の出来のように感じられ、舞台途中や終演後のカーテンコールで盛んな拍手とブラボーを受けていた。
演出的にはジーンの登場するシーンや魔法の絨毯に乗ってアラジンとプリンセスが故国に帰るシーンが印象的。
オケも、小難しいクラシックの名作曲家による古典作品とは違ってか、のびのびと演奏して充実した音楽を作り上げていた。
ただ、この日はバスを使っての地方からの団体客が多数入っており、オケのチューニングが終わり指揮者登場を待つ間も劇場内がざわついていたのは、新国立劇場に行くようになって初めての経験で、素晴らしい舞台だっただけに観客のマナーの悪さが残念であった
上演時間は、途中2回の休憩を挟んで2時間40分ほど。