あわれ彼女は娼婦 公演情報 新国立劇場「あわれ彼女は娼婦」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★

    光と影と盆舞台の栗山演出
    どっからどう見ても栗山印の舞台でした。
    コクーン版のキャストより今回のキャストが好み。

    2幕目からはほぼヴァスケス隠れ主役のような存在だったが、それにしてもこんなに非道な話だったけ?最後の場面はステージから離れていたので、さほど視覚の刺激さは低かったのでまだ良かったが。

    ネタバレBOX

    口は災いの元とはいえ、何もそこまでされんでも…って言いたくなる役柄の多いこと。多様な欲望まみれから「死して屍拾う者なし」の言葉を思い出すエンディング。

    暗闇の中から憎悪の感情が見え隠れした横田ヴァスケスと、婚礼の祝祭の輪の中での浦井ジョバンニや、召使いポジオの主を失った悲しみが溢れてた佐藤さん、枢機卿登場シーンの中嶋さんのボスキャラぷりに緊張。
    根底は兄妹のきょうだい愛からくる話だけど、序盤は男女の愛というより肉親の情が変化している愛のような可愛さに見えた。妊娠してから男女のカップルに見えるかな、と思ったが、そこだけは最後まで男女の恋仲に見えず。
     
    赤と黒が映えた十字架のような照明使いが、人々を綺麗に映し出し見栄えがあった。

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    2016/06/16 12:17

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