どりょく 公演情報 かわいいコンビニ店員 飯田さん「どりょく」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★★

    再演作...なかなかに面白い!
    本公演は新作と再演の2バージョンあり、それぞれ3作品ずつ。自分は再演バージョンを観たが、どれも可笑しさの中に得体の知れない、不気味なものを感じる。その感覚は作品ごとに異なる。

    開演前のいい加減な前説アナウンス...しかし、芝居は基本コメディであるが、その内容はシュールで観応えがあった。まぁ、深層にある「本音」と「建前」といったところであろうか。自分的には、テーマの統一的なものが感じられるか、垣間見えればもっと好かった。

    ネタバレBOX

    さて、この作品に共通したテーマがあったのだろうか。強いて言えば、タイトル「どりょく」といったところか。

    ○「幸福の論理」
    男女3人(男2人、女1人)の捩じれた恋愛話。ブスは哲学者...ブスは好かれるために悩む、そして”努力”するらしい。かわいい女性は悩む必要がない。そして小学生並みの恋愛表現、好きだから意地悪するという。

    ○「希望ある死」
    苦しまないで殺してくれる、そんな闇社会(事務所)での話。何で死にたいのか定かではなかったが、いずれにしても安楽死、嘱託殺人行為を依頼。それがいつの間にか生きたい、そう”努力”してみたい気持になる。

    ○とべひこうき」
    ハイキングと称して一緒にきた動物を置き去りにしようとする話。飼い出したころに比べ体も大きく成長し、餌代や近所からの苦情に耐えられなくなった。人間の身勝手さと動物の慕う姿のギャップ。どうにか「共生」の道を探す”努力”を...。

    この舞台転換は薄暗(照度を調整)にして、なるべく自然に配置していた。この舞台美術は、物語の内容を外形から支えるよう工夫していた。
    役者は、コミカルな演技の中にしっかり個性を表現していた。

    当日パンフの作・演出 池内 風 氏が「心動く瞬間を少しでも多く作れるように『どりょく』いたしました」と。その思いは十分伝わった。堅苦しい話ではないのでリラックスして、とも書かれていた。この感想もこの程度の内容で失礼します。

    次回公演を楽しみにしております。

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    2016/06/12 19:12

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