我が名を呼べ!我が名は天子シロマである!〜ご来場ありがとうございました!〜 公演情報 〒機巧ぽすと〒 (からくりぽすと)「我が名を呼べ!我が名は天子シロマである!〜ご来場ありがとうございました!〜」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★★

    その名を叫べ!
     
     本来、群像劇になりそうな物語を限られたキャストで演じるのは、アタリハズレが大きいのだけど、これは役者たちへの挑戦だったのかなとも思える作品でした。
     
     初回は平日で冒頭10分見逃しましたが、やはり説明不足気味はしょうがないかな、と、序盤の謀反、海軍の将軍(?)だった首謀者が天子と面識がないとか、影武者の必要があったのか・・・?などと悩むより、ここは主人公と敵役の初対面と割り切るとスピード感にあふれていてこれからの因縁の始まりと受け取るべきでしょう。 「神の子」「国民」「民主主義」なんか浮ついたように聞こえた台詞はあくまでたてまえ、本質的に受け入れられないライバル関係とみると、そこには「汚れたジャンヌ・ダルク」vs「悪の坂本竜馬」の図式がラストまで太い芯として貫かれていました。
     
     主人公のシロマ/クワンの事を「汚れた」と形容したのは「聖女」よりも生々しく生きた彼女のスタイルは「生きる」ということに於いて清濁合わせ飲む度量の大きさ、汚れてもなお「ロマ」(ジャンヌ・ダルクの異名)としてその名を呼びたいなぁ。
     
     これは役者さんからうかがったのですが、あえて特定の歴史、事象をそのまま下敷きにするのではなく、無制限に組み合せてみるのも当初からの目的だったので明治維新のような、そうでないような不思議な世界観はちょっぴりる観る者になじめるかの判断を迫ってきそうである。
     
     基本的にこの作品はどこまで役者さんがその役を生き切った(演じきった)かということで、それは観る者によくつたわったんじゃないかなとおもいます。
     
     はてさて、この世界、この対アアルカナイカ・・・誰が知ろうか?
     
     

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    2016/06/06 00:08

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