満足度★★★★★
五反田団健在!
とっても不思議なたびのお話。
たびと言ってもどこかに旅行とか明確な目的地へ向かうというのではなく、話全体がどこかわからないどこかへふわふわと向かっていくような。
「さようなら僕の小さな名声」のように不思議なたび。
「タロウ」という、何だかよく分からない存在や父親の存在を語りつつ、長女、長男、次男、次男の嫁の4人が、とにかく不条理で不思議な世界をたびする。
主人公次男を演じた黒田さんひとりに相当な負担がかかる、体力消耗度の激しそうなお芝居でした。
黒田さんのお芝居はとにかくテンション高くて楽しい!
あれは黒田さんだからこそ成り立ってる舞台ですね。
舞台はほぼ素舞台で、椅子が4つ並ぶだけ。
ライティングもとても地味なんだけど、この照明だけでいくつもの世界を作り出してしまう技術と演出力に改めて感心しました。
五反田団はやはり五反田団以外の何ものでもないという存在感を示してくれた傑作でした!