人間なんてラララのラ 公演情報 東京アンテナコンテナ「人間なんてラララのラ」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★★

    泣いて笑って...【WHITE】
    泣けるコメディ...思い出に向き合うことが出来れば、記憶の中で死者は死んではいない。記憶を大切にすることは、悲しみを乗り越えて生きている人の明日に繋がる。現世と幽界を往還し、人の機微に触れるようなヒューマンドラマ。この公演は11年振り...旗揚げ公演時のような雰囲気を彷彿させる制作になっているという。筋書きとおりなのかアドリブなのか判別がつかないような演技、その観せ方は観客へのサービス精神、楽しませるという感じである。(上演時間1時間45分)

    ネタバレBOX

    セットは簡素、中央上部に何枚かの平板が吊るされている感じで、その色は上手から黒・白・黒...まるで鯨幕のようである。そして白色の可動ベンチ椅子2つ。

    梗概は、白・黒に2死神のゲームのような勝負事から物語は始まる。なぜか死神にも活動領域のようなものがあり、黒死神が白死神の領域を侵犯し...。黒死神は、死にたがっている者の現世への未練を断ち切ることで、死の旅路へ誘う。一方、白死神は生きる希望を持たせられるか。その勝敗の対象となる人間模様が面白く、そして切なく描かれる。ラスト、勝負の意味は別のところにあることが明らかになる。妻に先立たれた男が死にたがっている男の夢を叶えるよう手助けする。そのことで自身の生きたいという気持が再生するところは人間讃歌そのもの。

    この公演は「死」を扱っているが、それは荘厳なイメージではなく、自然な成り行き「運命」として受け止める。死という掴みようのないものに、謙虚に向き合う。その様相をコミカル丁寧に切り取り、語りの視座は、それ自体伸び縮みして人間と死神、現世と幽界の間を行き来しながら絶えず揺らぎ移動している。その自由度の大きさが、この芝居の魅力だと思う。その中で即興的な演じが心地良い。演技...現世はある程度テンポよく、そして幽界はゆったり浮遊する感じで異次元の雰囲気を出す(松村沙瑛子サン)。

    生死を繰り返すしかない人間の営みも、必ず繰り返し甲斐(がい)があると...だから傍にいるのかもしれない。実に余韻のあるラストシーンである。

    次回公演を楽しみにしております。

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    2016/05/21 23:04

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  • 東京アンテナコンテナとゆかいな仲間達PRESENTS の皆さま

    本当に素晴らしい公演、ありがとうございました。
    すでに両親は他界し、自分の記憶な中にあります。その思い出が甦るような温かな気持にさせていただきました。改めて感謝申し上げます。

    2016/05/26 18:21

    この度はご来場誠にありがとうございました。あたたかいコメントもいただき、ありがとうございます。
    今後ともよろしくお願いいたします。

    2016/05/26 15:37

    人間なんてラララのラにご来場頂き誠にありがとうございました。
    今後とも応援よろしくお願い致します。

    2016/05/24 01:30

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