期待度♪♪♪♪♪
三大交響曲の一つ・新世界より
NYに行った時、1か月ほどの間に随分、美術館や博物館巡りをしていた。メトロポリタンだけで10回ほど行っている。この時、アメリカの歴史に纏わる展示コーナーでネイティブアメリカンの生活等を展示したコーナーや、「開拓者」たちの描いた絵などを見たが、ネイティブの洗練された文化とセンスの良さに比し、「開拓民」たちの描く絵画の拙さ、まるでセンスの感じられない調度や皿などを見て、矢張りヨーロッパの田舎者という誹りが当たっていると感じたものである。(その後、WASPの文化的レベルは洗練されてゆくにせよ、彼らが新大陸で犯した原罪が浄化されるわけでは無論ない。)
破格の条件で招いたのは、WASPであったにせよ、ドヴォルザークが接したのが、ネイティブアメリカンであったというのは、極めて示唆的ではないか? 自然を極力破壊することなく、共存していたネイティブアメリカンたちの精神的・文化的レベルの高さは、優れたアーティストであったドヴォルザークには、深い印象を与え得たのではないか? 拝見するのが楽しみである。